日本人の好むミネラルウォーター
ミネラルウォーターに含まれる、ミネラルの特徴は以下の通りになります。
ナトリウム・・・塩化ナトリウムは塩辛さ、硫酸ナトリウムは渋みを感じます。
カルシウム・・・のど越しのよさ、まったり感。含有量が多いと重く感じます。
マグネシウム・・・含有量が多すぎると苦味が出ます。
カリウム・・・味を引き締めます。
ナトリウムやマグネシウムは、はっきりと味覚で感じられるはずです。それゆえ、これらが突出して大量に含まれる水は口の中に後味を残してしまい、飲みづらい味になってしまうのです。ミネラルの摂取を主目的として、マグネシウムの含有量の多い後味の苦い硬水を選ぶか、水の味を優先して軟水を選ぶかは、お水を飲む目的によって変わってくるのです。
おいしい水を求めるならマグネシウム分が少ないものを、飲み水からミネラル補給をされたい方は多少後味が苦いようでも、ミネラル含有量が少しでも多い水を探してみてはいかがでしょうか。味を楽しむ、飲み水としてのミネラルウォーターを考えるなら、苦味や渋みがない水のほうがおすすめです。
水の硬度は水質を表すひとつの指標で、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの総量のことをいいます。簡単な求め方は、水1リットル中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量を、それと同じ働きをする炭酸カルシウムの量に変換して求められます。
硬度を求めたいミネラルウォーターの成分表示から、カルシウムとマグネシウムの1リットルあたりの量を下の計算式に当てはめて計算すると求めることができるのです。(最近は100mlの成分表記が一般的です。この場合はそれぞれ10倍してください。)
硬度=(カルシウム×2.5)+(マグネシウム×4.1)
一般的に、硬度が100を超えると中硬水に分類されますが、理化学辞典では硬度0から177までを軟水となっています。WHO世界保健機関では60mg/lから中程度の軟水と定義されています。
1985年4月に厚生省が発表した「おいしい水の要件」の硬度によると、おいしい水は10mg/lから100mg/lの硬度のものとなっています。硬度の低い軟水はくせがなく、硬度の高い硬水は人により好き嫌いが出やすいのです。
日本で製造販売されているミネラルウォーターは、軟水か中硬水で日本人の口にあったものがほとんどです。
「大峯山 神泉洞の水」は硬度30の軟水、pH7.7の弱アルカリ性で軟水に慣れた日本人の味覚に最適な硬度といえるでしょう。苦味の強く出るマグネシウムの含有量が少なく、苦くない飲みやすいミネラルウォーターです。
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